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カードローンやキャッシングを調べていると、色々とサービス内容や特徴で比較をしているサイトをよく見かけます。
このサイトも同じように各カードローンのサービス内容に触れていたりもしますが、カードローンで重要なのは、正直なところはサービス内容ではありません。
どれだけ優れたサービス内容であったとしても、お金が借りられなければ何の意味もなく、借りたい側として最も重要視すべきは、自分が借りられるかどうかということだけです。
とは言え、カードローンを紹介、説明をするサイトで「借りられなければ意味がない」「結局は借りられるかどうか」だけで済ませてしまっては内容がスカスカになってしまうので、このサイトでも一応は各カードローンのサービス内容に触れています。
カードローンを選ぶとなった際に、何か物品を購入するように比較をするのもあまり意味がないと言えます。
物品の購入においては、希望をするものであれば大体は買えるもので、自分で手が届く範囲で比較をすれば、希望通りの満足度が得られることになります。
しかし、カードローンはそうもいきません。
どれだけ金利が低くても、どれだけ契約後の利便性が高くても、申し込みをして審査に通って、契約ができないことには何にもなりません。
必死に比較をして、各カードローンの情報を集めたところで、申し込みをして早ければ数十分で連絡が来る連絡が、希望に反して審査結果がNGとなってしまえば、調べた時間は台無しです。
こういったケースは決して少なくはなく、というより、消費者金融であっても申し込み者の半数以上は審査に落ちているため、日常的に起こっていることと言えます。
何か「物」を購入したりとは異なるカードローン選びは、少し違った視点で考える必要があるのです。
カードローンを使ったことがない方からすると理解ができない部分もありそうですが、カードローンやキャッシングの目的は、何と言っても「お金を借りること」でしかありません。
良いサービスを探すというのは実際のところはどうでもよくて、正規の貸金業者なり銀行なりでお金が借りられればそれで良いのです。
極端に言ってしまえば、契約後の利便性に劣るとしても、借りられればそれでいいという人も少なくありません。
例えばですが、
といった2社があったとした場合、当然ですが便利なのは1番目となります。
契約後に自社ATMや近くのコンビニにある提携ATMで使えたり、銀行のネットバンキングも使える、振り込みも当然できる、カードレスでも借りられるとなればとにかく便利です。
対して2番目、振り込みでしか借りられないとなればやはり不便で、今では24時間振り込みに対応をするカードローンも多いとは言え、借り入れ方法が限定されてしまうのは便利とは言えません。
さらに、審査にかかる時間が
だとした場合、多くの方が1番のカードローンを選んで申し込みをするのではないでしょうか。
このサービス内容で比較をした際に、はっきり言って2番を選ぶ意味がないためです。
ただ、仮に1番は審査通過率が25%、2番は審査通過率が100%だとしたらどうでしょうか。
かなり極端な例ですが、1番は便利に使えるけど審査に通るか分からない、2番は不便だけど申し込みをすれば借りられるとなれば、どちらを選ぶかは変わってきます。
この場合、逆に1番を選ぶ方はほとんどいなくなると考えられます。
金利に差があるとしても、グレーゾーン金利がない今の時代は、各社の金利というのもそこまで大きな違いはありません。
つまり、結局はカードローンは借りられるかどうかなのです。
上の例は極端なのでさすがに100%で審査に通るところはありませんが、実際のカードローン選びでも似たようなことは言えます。
通るところというと少し言い方がよくないですが、自分自身の状況で借りられそうなところ、通りそうなところを選ぶという考え方です。
金利や限度額、サービス内容で比較をするのではなく、年齢や年収、借り入れ状況などに応じて、借りられるかどうかで決めれば借りられる可能性を上げられるかもしれません。
「かもしれません」というのは、審査基準はどのカードローンも明かしていないため、誰にも分からないためです。
よくネット上には「審査対策」だの「審査に通る方法」だの、「審査通過率を上げる方法」だのが書かれていますが、審査基準が分からない以上はそんなものは誰にも分かりません。
書いてあることは単純なことで、ざっとあげれば
といったようなことです。
この記事でもじつは同じようなことを書いていますが、一応の基本として書いているに過ぎません。
あとよく見かけるのが「固定電話があると通過率アップ!」といったものですが、どのカードローンを見ても固定電話があると有利ですなどということは書かれておらず、そんなデータも見当たりません。
そもそもが今の時代、固定電話を持たない家庭も少なくありません。
固定電話のイメージで審査通過率云々というのは、さすがに時代遅れとしか言いようがないのです。
あくまで固定電話がある=信用ができるという古いイメージで書いているだけで、それには何の根拠もないということにもなってきます。
だいぶ話がそれましたが、じゃあどうやってカードローンを選ぶかについてです。
審査基準が分からないなら選びようがないと感じるかもしれませんが、審査基準は分からなくても、カードローンによって利用者の傾向というのがはっきりと分かるデータがあります。
例えばプロミス。
プロミスはSMBCコンシューマーファイナンス株式会社のカードローンブランドで、今は社名ではありません。
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は業績情報として、主に決算期ごとに顧客データの一部を詳細に公開しています。
その中には年齢や顧客の年収といったデータも含まれており、それを見るとプロミスは20代で年収400万未満の顧客が半数以上を占めていることが分かります。
少し前の2020年3月期までのデータを大雑把に見てみれば、
となっています(大雑把なので合計しても100%にはなりません)。
20代が半数以上、30代までとなればプロミス利用者の大半を占めるといってもいいほどです。
年収も同じく大雑把に見てみると、
となっています(同じくかなり大雑把なので合計しても100%にはなりません)。
年収400万未満がプロミス利用者の大半を占めていますが、これは年収が高いとプロミスでは利用が厳しくなるというわけではなく、単純に年収が高くない方の利用者が多いというだけです。
年収が高い方は銀行カードローンなどに流れるでしょうし、消費者金融ではよくある傾向と言えます。
ただ、年齢については見方が異なると考えたほうが良いです。
プロミスはSNSでのプロモーションなどを見ても分かるように、明らかに若い世代をターゲットとしています。
TVCMなども若い世代を狙っているとしか思えない内容で、プロミス自体が若い世代の顧客を欲しがっているのが分かります。
つまり、若い世代の方でカードローンを使いたいなら、プロミスを選んでおけば良いという話にもなります。
これは何もプロミスに限った話ではなく、アイフルなどでも同じことが言えます。
じゃあプロミスとアイフル、どっちを選ぶのとなると、それは好みでとしか言いようがありません。
プロミスもアイフルも、利用者層もサービス内容も、かかる時間も大した違いはなく、比較をするだけ時間の無駄です。
クレジットカードは発行会社によってポイント還元率が異なったり、使えるサービスが異なったりと比較をする部分が多いです。
申し込みをする前には求めるサービスで比較をすべきですが、カードローンは残念ながらそうもいきません。
クレジットカードのようにサービス内容に大きな違いがあるわけでもなく、一覧で並べても大きな違いはないのです。
最終的には借りられそうなところ、つまり自身の状況に合っているところを好みで選ぶということになり、例えばTVCMで印象に残っているところだったり、名前を知っているところだったり。
結局はイメージで選ぶしかないのがカードローンなので、まずは自身の状況に合うかどうかはしっかりと重視をする必要がありますが、最終的な判断は好みということになってしまいます。
それだとカードローンを比較、紹介をしているサイトの存在自体が意味ないのではないかと感じるかもしれません。
自身で一つ一つのカードローンをぐぐって公式サイトにアクセスして、申し込みをするかを考えるというのであればその通りですが、ざっと並べて公式サイトへのリンクを貼っておくだけでも、一応は役立ってはいるのです。
少なくとも、金利や限度額、サービス内容で比較をしても、良いカードローン選びはできないということは知っておいたほうが良いでしょう。