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カードローンの利息ははっきり言って高いです。
住宅ローンなどと比べるまでもなく高く、借りすぎてしまえば利息負担によって返済が苦しくなるのは目に見えています。
しっかりと考えて使わないと、カードローンの利息によって返済がうまく進まなくなる可能性もあります。
一昔前まではグレーゾーン金利があったことにより、利息を払いすぎてしまうこともありました。
「過払い金」がそれで、払いすぎた利息があれば貸金業者に過払い金請求ができましたが、現在はグレーゾーン金利がなくなったことで、いくらカードローンの利息が高いとは言っても払いすぎることはありません。
利息が高いとは言ってもしっかりと法律で決められた範囲内とはなっているので、利息が高いからと言って利息を払わないというわけにもいかないのです。
金利負担の軽減という考え方から、今回の改正により、平成22年6月18日以降、出資法の上限金利が20%に引き下げられ、グレーゾーン金利が撤廃されます。これによって、上限金利は利息制限法の水準(貸付額に応じ15%~20%)となります。
引用:貸金業法のキホン:金融庁
カードローンの利息計算は、じつは簡単にできます。
以下の計算式に当てはめるだけでかかる利息が算出できるので、カードローンでお金を借りるといくらの利息がかかるのかは、実際に掲載をしてみると良いでしょう。
利息=借り入れ金額×金利(実質年率)÷365×借り入れ日数
いくつかの例を挙げてみます。
10万円×0.178(17.8%)÷365×10(日間)
これを計算すると487、つまり10万円を17.8%の金利や実質年率で10日間借りた場合の利息は487円ということです。
30万円×0.15(15.0%)÷365×30(日間)
この場合だと利息は3,698円となります。
カードローンは返済時の明細や返済計画をしっかりと見ない限り、どれぐらいの利息がかかっているのかが分かりません。
せいぜい数百円程度だろうと思っていても、実際には多くの利息がかかっているものです。
利息を考慮して返済を進めないと、入金額のほとんどが利息で持っていかれてしまい、元金分への返済があまりされていないといった状況にもなりがちです。
借り入れ金額ごとに決められている場合が多い毎月返済額は、多くは利息分の支払いになっています。
例えばプロミスでは、10万円を借りた際の毎月返済額は4,000円となっていますが、上限である17.8%の実質年率で30日間借りていた場合、1,463円もの利息が発生しています。
参考:ご返済金額|プロミス
4,000円の返済金額に対して1,463円の利息となると、元金分への返済にあたるのは2,537円にしかならず、4,000円ずつ元金が減っていくわけではないので、入金額ほど元金分への返済が進まないのがカードローンの罠とも言えます。
利息のことを知らずに返済を進めると、毎月に無駄な利息ばかりを支払ってしまうことになります。
特に気を付けておきたいのは毎月返済額で、多くのカードローンでは余裕を持たせるために少しずつでの返済ができるようになっていますが、この通りの返済では利息総額が膨らみすぎます。
お金がないときにはどうにもならないのですが、少しでも余裕があるなら、毎月返済額に上乗せをして返済をするなどして元金を積極的に減らすようにしてらすようにしてください。
毎月返済額は最低額であればそれまでの利息と、残りが元金分への返済となります。
しかし、追加で上乗せをして入金をした分に関しては丸々元金分への返済となるため、多く入金をすればするほど元金が減ります。
利息が1,463円で元金分への返済は2,537円
利息は1,463円で変わらず、元金分への返済は2,537円から追加入金分の1,000円が上乗せされて3,537円
少しでも追加で入金をしておくことで、元金の返済がより進みやすくなります。
元金が減れば上に挙げた計算式の借り入れ金額の部分が少なくなるので、翌月以降にかかる利息が減っていくのです。
カードローンは毎月に少しずつの返済で借りられるようにはなっています。
毎月に多くの返済ができない方でも、「これぐらいの返済なら借りられる」と思ってしまうものですが、最低額だけを見るのはやめたほうが良いです。
最低額だけの返済では完済までに借り入れ金額によって3年や5年、あるいはそれ以上の期間がかかってしまい、そこまでの長い期間を借りてしまうと、最終的に支払う利息総額もどうしても膨れ上がってしまうのです。
理想は、毎月の返済額が上乗せできる範囲で借りることです。
毎月に10,000円ずつの返済までできるのであれば、最低返済額が6,000円や8,000円程度までの借り入れに留めておくべきでしょう。
最低返済額が6,000円までの借り入れに留めておくなら、平均して毎月に4,000円も追加ができることになるので、完済までにかかる期間が大幅に短くなり、最終的に支払う利息も少なくなります。
ギリギリの返済金額で借りてしまうと、出費が重なったときなどにお金が足りなくなる可能性があります。
お金が足りずに延滞となると遅延損害金がかかる、JICCやCICなどの信用情報に問題が生じる、限度額の増額ができなくなるなどデメリットだらけです。
そうならないように、また効率的にカードローンの利息を減らすためにも、延滞をしないためにも、お金を借りるにあたっては余裕のある返済金額の範囲としておくことが大切です。
カードローンの利息は借り入れ残高などによっても変わりますが、どうにもならないのが金利です。
低金利で借りられればそれだけ利息は少なくなるものの、消費者金融だけでなく銀行で借りるカードローンにおいても、目的ローンなどのような低金利で借りられるとは期待をしないほうが良いでしょう。
カードローンは担保も保証人も不要で、生計費の範囲内であれば自由に使える利便性の高さがある反面、金利は高くなってしまうのです。
借り入れ先によって金利は変わりますが、初めての利用の場合においては、多くは上限金利での借り入れになります。
例えばアイフルであれば金利は実質年率3.0%~18.0%となってはいるものの、3.0%などの一桁台の金利で借りることは難しく、限度額も大きくなりにくい初回契約時には18.0%の金利となることが多いです。
参考:キャッシングローン商品概要|アイフル
実際に、アイフルの顧客ごとの適用金利を見てみると、それぞれ以下のように上限金利である18.0%あたりでの借り入れが最も多くなっています。
金利 | 件数 | 残高 (百万円) |
---|---|---|
15.0%以下 | 278,615 | 230,876 |
15.0%超 16.0%以下 |
3,453 | 2,171 |
16.0%超 17.0%以下 |
6,664 | 4,141 |
17.0%超 18.0%以下 |
672,975 | 209,528 |
その他 | 1,211 | 1,087 |
出典:2022年3月期 有価証券報告書(PDF)
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カードローンの限度額は増額によって引き上げていくことが多いため、限度額が大きくなりにくい初回契約時には、どうしても金利は高くなりがちです。
上にあげたアイフルの適用金利を見ても、17.0%超18.0%の上限金利の水準は1件あたりの残高が約31万円なのに対し、15.0%以下の金利では1件あたりの残高が約82万円です。
新規ではなかなか難しいラインではありますが、増額などによって限度額が引き上げられることがあれば、アイフルだけに限らず他カードローンでも、金利は下がっていくことが多いと言えるでしょう。
カードローンは借りることを優先して考えてしまいがちですが、借りるのであればしっかりと返済についても考えておくべきです。
金利はいくらぐらいになりそうか、利息はどれだけかかるか、毎月の返済金額はいくらで完済までにどの程度の期間を要するかなどは、できれば借りる前に確認をしておくべきなのです。
しっかりと考えて計画的に使えば、カードローンの利息や返済で困ってしまうことも減らせるのではないでしょうか。