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消費者金融と言えばアコムやプロミス、アイフル、SMBCモビットなど、TVCMでも見かけるような大手をまず思い浮かべます。
他にもレイクALSAなどもありますが、いずれにしても大体の人が知っているサービス名が挙がるのが消費者金融です。
しかし、世の中にはこれら以外の消費者金融も存在します。
少し怪しい感じがしなくもない、知名度が低い中小消費者金融です。
できることなら中小消費者金融の利用を検討するところまではいきたくないものですが、もしかしたら使うこともあるかもしれない中小消費者金融について、街金や闇金との違いについても考えてみます。
中小消費者金融というのは、大手には属さない中小規模の消費者金融のことです。
一方、街金というのも同じような意味で使われる場合が多く、人によって認識は異なりますが、多くは中小消費者金融と街金は同じ意味として使われます。
日常生活であまり聞くことはありませんが、街金というワードがでてきてたら「アコムとかプロミスじゃない消費者金融のことね」と考えておけば大丈夫です。
中小消費者金融を具体的にあげれば、有名どころではセントラルやアロー、エイワ、フクホーといったあたりでしょうか。
このあたりは中小消費者金融の中でも有名なのでもしかしたら知っているかもしれませんが、その他にも中小消費者金融、つまり街金は数多くあります。
道行く人に「ビアイジって知っていますか」と聞いても、すぐにキャッシングと答えられる人は非常に少ないのではないでしょうか。
対してアコムであれば、「アコムって知っていますか」と聞けば、ほぼ全ての人が「あのアコムね」と答えられるでしょう。
中小消費者金融の知名度とはその程度のものなのです。
知名度が低いために何だか怪しい雰囲気が漂う中小消費者金融ですが、怪しいだけで正規の消費者金融である点には変わりはありません。
違法に貸付を行っている闇金とは異なり、中小消費者金融や街金はしっかりと法律を守った金利での貸付となります。
闇金のように法外な利息が請求されることもないので、金利という部分で見れば中小消費者金融も大手も大きな違いはありません。
例えばレンツであれば、上のキャプチャにも書かれているように実質年率は15.0%~20.0%となります。
対する大手は上限で17.8%や18.0%で、2%ほどの違いはありますがそこまで大きな違いというわけでもないのです。
現在の法律では10万円未満での貸付なら金利は年20.0%まで上限で取れるようになっているので、法律の上限ギリギリとはなりますが、当然ながら中小金融も法律は守っています。
上で触れたビアイジに関しては上限でも18.0%でアコムやアイフル、SMBCモビットと同水準です。
最大限度額(中小の場合には融資額となる場合も多い)は大手のほうが大きな数字が並びますが、総量規制がある以上は消費者金融で500万円や800万円を借りるのは非常に難しいので、実際にはあまり関係ありません。
つまり、大手も中小も条件としてはじつは大きな違いはなく、当然ながら中小消費者金融は闇金ということもないのです。
条件で変わらないなら、中小消費者金融で借りても大丈夫そうと感じるかもしれません。
しかし、逆に考えてみてください。
大手と中小で条件が変わらないのに、わざわざ中小消費者金融を選ぶメリットって何かありますか?
条件に大きな違いがないのであれば、知名度が極端に低くよく分からない中小消費者金融で借りるより、誰もが知っていて安心感がある大手で借りたほうが良いに決まっています。
金利や限度額には違いがないとしても、契約後の利用方法には大手と中小消費者金融では大きな違いもあります。
例えばですが、大手消費者金融では限度額の範囲内であれば再申し込み不要で繰り返し借りられますが、中小消費者金融ではそうはいきません。
返済をしたとしてもその分がすぐ借りられるわけではなく、追加融資を受けるためにはまた申し込みをして、また審査を受けなければなりません。
その他にも借り入れ方法や、利用先によっては必要書類にも大きな違いもあります。
大手の消費者金融は近くのコンビニにある提携ATMが利用できるのが基本ですが、中小消費者金融ではそうはいきません。
銀行振り込みのみでの借り入れ、または店頭での借り入れとなるところも多く、コンビニATMが使えるというところは多くはないのです。
そもそもがローンカードが発行されないキャッシングサービスであることが多いため、ATMで借りるということが不可能です。
大手消費者金融は50万円まで、または他社との借り入れが100万円を超えないのであれば、免許証などの本人確認書類だけで借りられる場合が多いです。
しかし、中小消費者金融は本人確認書類に加えて、公共料金の領収書や収入証明書類、住民票の提示を求めるところもあり非常に面倒です。
これだけ見ると、条件で変わりがないのに不便で面倒なだけの中小消費者金融を使う意味がないと考えを改めるかもしれませんが、使わなければならない状況もあります。
それは、大手で借りられない場合です。
中小消費者金融の利用者のほとんどは、何らかの事情によって大手消費者金融や銀行カードローンが利用できない方です。
利用ができない事情も様々ですが、大体は
です。
中小消費者金融とは言っても正規の貸金業者であるため、他社での借り入れが年収の3分の1まで達していれば、審査には通らないのは大手との違いはありません。
それでも総量規制の範囲内なら、大手では厳しいギリギリの状況でも、中小なら少額融資はしてくれる可能性が出てきます。
過去のやらかしに関しても同様です。
何年も前に返済ができなくなって債務整理をしている、返済の長期の遅れをしてしまったけど今は完済済みであるといった場合は、信用情報に問題が生じているので大手での審査通過は難しいです。
しかし、中小消費者金融であれば現状で審査を行ってくれる場合があるので、過去のやらかしがあってもお金が借りられる可能性があります。
信用情報に問題があるからといってお金を貸していけないという法律はないので、審査でOKさえ出ればお金は借りられます。
そんな方の受け皿というか、最後の砦的な位置付けとなるのが中小消費者金融です。
ちなみに、いくら中小消費者金融であっても、今現在の返済ができていない方への貸付は行っていません。
最後の砦と書きましたが、中小消費者金融はそんな切羽詰まった方の利用者が多いです。
他社で多く借りているから中小消費者金融となれば、借金まみれで言うまでもなく厳しい状況で、過去に何かやらかしていて今また借りるというのも少し危険です。
中小消費者金融自体は正規の消費者金融であって違法なことは何もないですが、それを使わなければならない状況というのには気を付ける必要があります。
中小消費者金融で返済に遅れるとなれば大手よりも厳しい催促を受けることになりますし、借りる場合には大手以上に慎重にならなければなりません。
闇金とは異なり正規の貸金業者である中小消費者金融も、闇金でないなら安心というわけでもないのです。
中小消費者金融自体は大丈夫だとしても、そこで借りることを考える状況は決して大丈夫とは言えないでしょう。
今でさえ苦しい状況で、さらに借金を重ねても苦しいだけです。
それでも中小消費者金融を利用するというのであれば、今まで以上にしっかりとした返済計画を立て、無理のない範囲での利用に留めるようにしてください。