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携帯電話料金が払えないと信用情報がブラックになるという本当のような嘘のような話

携帯電話料金が払えないと信用情報がブラックになるという本当のような嘘のような話

携帯電話の料金、スマホの使用料金が払えないと信用情報がブラックになる、という話を見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

信用情報のブラックとは簡単に言えば事故情報が信用情報機関に記録されてしまうことを指し、ブラックの状態では新たなカードを作ったり、ローンを組んだりということが絶望的に難しくなります。

 

信用情報のブラックは借金の返済に関するトラブルでのみ起こり得ると考えられがちですが、実際に携帯電話の料金の支払いによっても起こるのは事実です。

 

本体代金の分割払いはクレジット払いのようなもの

携帯電話料金と言っても、大きく二つに分けられます。

  • 基本使用料や通話料・通信料
  • 本体代金の分割払い

最近ではスマートフォンが高性能になっていることで、本体代金が普通に10万円を超えてきています。

 

一括で支払ってしまえば関係ありませんが、10万円超の本体代金をポンと一括で支払うというのも難しく、12か月や24か月など、分割払いで最新機種を購入する方も多いです。

 

このときの本体代金の分割払いというのは、割賦契約というものになっています。

 

割賦契約というのはめちゃくちゃ雑に言ってしまうと、「本体代金を携帯電話会社がいったん立て替えるから、利用者はちゃんと月々その分を返してね」という契約です。

 

KDDIの「個品割賦販売契約(分割払い)にあたって」から引用をすると、

 

個品割賦販売契約とは、お客さまが購入される携帯電話等の代金のうち頭金を除く金額について、後日お客さまが当社にその代金を分割でお支払いいただく購入方法です。

 

ということになります。

 

ここで注意すべきは、割賦契約は単純な立て替えではなく、信用が絡むという点です。

 

どこの携帯電話会社でスマートフォンを買うにも、割賦契約とする場合には信用情報機関への情報の照会と、情報の共有を同意する旨が確認されます。

 

NTTドコモの「機種を分割払いで購入する」のページを見てみると、注意事項として以下のように書かれています。

 

当社は、個別信用購入あっせん契約締結前および締結後に、当社が加盟する個人信用情報機関(以下「加盟信用情報機関」)へ、お客さまの個人信用情報を照会・登録します。
https://www.nttdocomo.co.jp/support/payment_installment/

 

本体を分割で買うなら信用情報を見るしその支払い状況も信用情報機関に登録します、という内容です。

 

かなり簡単に言ってしまえば、クレジットカードは不要ですがクレジットカードを使った分割払いのような内容になっているのが、スマートフォンの本体代金の分割払いです。

 

つまり、本体代金の分割払いはいわば借金扱いとなります。

 

そのため、支払いが分割払いの支払いが遅れれば信用情報機関に登録される信用情報にダメージを負いますし、大きく遅れればブラックにもなります。

 

携帯電話料金が払えなくてブラックになるというのは、決して嘘ではありません。

 

月々の使用料金は借金にならない

借金扱いとなるのは本体代金の分割払いだけです。

 

基本使用料や通話料といったものは借金ではないため、本体代金の分割払いがない状態で支払いが遅れたとしても、CICやJICCといった信用情報機関にはダメージは残りません。

 

ただ、支払いが遅れることでその携帯電話会社には悪い情報が持たれることになります。

 

何度も支払いが遅れていたり、長期に渡って滞納をしてしまったり、あまりにも遅れすぎて強制解約になってしまったりすると、今後にその携帯電話会社で新たな契約ができなくなることがあります。

 

それでも今は色々な携帯電話会社があるし…と思っていても、どこで情報が共有されているか、グループ内でもどの程度の共有がされているかは分かりません。

 

強制解約になったからと別の携帯電話会社で契約をしようとしても、情報が共有されていて弾かれてしまう、そんなことも起こり得るのです。

 

それを避けるためには、単純に携帯電話料金を遅れずにしっかりと支払うというだけです。

 

信用情報に問題があると分割払いができない可能性も

スマートフォンの本体代金の分割払いは、各携帯電話会社で審査を行うこととなります。

 

窓口で分割の契約をしようとするとその場で審査をしますと言われるので、悪い心当たりがなくても何だかドキッとしてしまうものです。

 

何の問題もなければ数分もかからずに審査は終わりますが、ここで問題が生じてしまうと、分割払いの契約ができずに一括で買うしか選択肢がなくなってしまいます。

 

スマートフォンの本体代金の分割払いの審査は正直そこまで厳しいものではなく、カードローンやクレジットカードに比べると遥かに通りやすいです。

 

しかし、信用情報に問題があれば、分割払いの審査にすら通りません。

 

例えばカードローンやキャッシング、各種ローンの契約があり、その支払いができていない状況など。

 

今現在で支払いができていないとなると、スマートフォンの本体代金の分割払いの審査に通るのは難しくなります。

 

また、過去に債務整理をしていたり、長期に渡る返済の遅れでブラックの情報となる「異動」が記録されていても難しくなる場合があります。

 

ただ、過去の借金に関するトラブルは、その携帯電話会社での利用状況や契約期間等によっては、だいぶ大目に見てくれることがないわけでもありません。

 

契約をして10年以上使っている、その間にその携帯電話会社での支払いに大きなトラブルはなかったなどであれば、少し前の異動があっても分割払いの審査に通ることはあります。

 

信用情報に記録されるということは必ず知っておく

携帯電話料金が払えないと信用情報がブラックになるという本当のような嘘のような話

 

カードローンやクレジットカードを使った場合は、返済に遅れれば信用情報に問題が生じるということは多くの方が理解をしています。

 

しかし、スマートフォンの本体代金の分割払いにおいては、その契約のしやすさから借金と同様であるとの認識が甘く、遅れによって信用情報を傷付けてしまう方も少なくありません。

 

本体代金の分割払いで信用情報に傷をつけてしまうと、今後の生活でも何かと不便を強いられることにもなります。

 

カードが作れない、ローンが組めない以外にも「保証会社が絡む賃貸契約」ができないというのも大きな不便になります。

 

マンションやアパートを引っ越したいのに、希望物件の保証会社が信販系になっていると、信用情報に問題があれば保証会社の審査に通らず、その物件の契約が難しくなります。

 

信販系ではない保証会社に変えてもらうことなどで対応ができる場合はありますが、対応不可となれば諦めるしかありません。

 

賃貸マンションやアパートは借金でも何でもないのに、そういう契約になっていると、信用情報に問題がある方は契約ができなくなってしまうのです。

 

記録されることをうまく使う方法もある

携帯電話の本体代金の分割払いが信用情報機関に記録がされるとなると、何だか悪いことばかりが起こるような気がしてしまいます。

 

しかし、うまく使うことでむしろプラスにすることも可能です。

 

信用情報について詳しい方は、「クレジットヒストリー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

クレジットヒストリーとは読んだ通りの意味で、クレジットの履歴ということになります。

 

信用情報が絡む契約の履歴のことを指し、クレジットカードやカードローン、キャッシング、住宅ローンやマイカーローンだけに限らず、本体代金の分割払いの履歴もクレジットヒストリーとして扱われます。

 

そのため、正常に支払いを続けることで、きれいなクレジットヒストリーを作り上げることができるわけです。

 

本体代金の分割が含まれる毎月の料金をしっかり期日通り金額通りに行っておけば、毎月毎月、信用情報機関には正常な支払履歴が記録されます。

 

この履歴は直近24か月分が残り続けるため、本体代金の分割払いで作り上げた正常な履歴をもって、クレジットカードなどの審査に通るということもあります。

 

主にクレジットカードでは信用情報の履歴を審査では重視するとされているので、何の情報もない方より、本体代金の分割払いでもしっかりとした履歴がある方のほうが強いのです。

 

信用情報のちょっとした補足

携帯電話の料金と信用情報という話からはそれますが、信用情報のマークに関するちょっとした補足をしておきます。

 

正常な支払いをしていれば「$」が記録されますが、不足入金であったり遅れたりすると「P」や「A」が付きます。

 

これは言うまでもなく信用情報ではマイナスの評価となり、審査の際には不利になるポイントです。

 

これは自身の責任なので仕方がありませんが、気を付けておきたいのは「R」「B」「C」です。

 

「R」は契約者以外からの入金となり、心当たりがない場合には何かの間違いとなっていることもあります。

 

信用情報は稀に間違った情報が記録されることがあり、それは本人が照会しないことには間違いに気付けません。

 

何も問題がないのに審査に通らないという場合には、もしかしたら信用情報に間違った情報が記録されているかもしれないので、その場合には照会をしてみると良いでしょう。