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「総量規制」というもの、カードローンやキャッシングの利用を考えると必ずと言ってもいいほどに目にする言葉です。
このサイト内でも色々な記事に「総量規制が~」などと書いていますが、総量規制についての基本を記していなかったのでここでまとめておきます。
あくまで基本的な部分となるため、「総量規制とはこんなもんなのか」程度に見ておけば大丈夫です。
総量規制における基本的な部分が、年収の3分の1までの借り入れに制限がされる点です。
年収が300万円なら借り入れは100万円まで、年収が450万円なら借り入れは150万円までとなります。
年収が0なら借りられる金額も0です。
ここでいう「借り入れ」とは1社からの借り入れだけでなく、貸金業者からの借り入れ総額となる点に注意です。
長ったらしい説明を読まずにとりあえず知りたいという方は、
ということだけ知っておけば良いです。
ただ、これだとあまりにも乱暴でちょっとした間違いもあるので、暇があればこのまま読み進めてみてください。
総量規制を超えてしまう借り入れの例を挙げてみます。
▼年収が300万円の場合
プロミス:50万円の借り入れ
アコム:50万円の借り入れ
1社あたりの借り入れは50万円と年収の3分の1には達していませんが、総額では100万円の借り入れとなってしまいます。
この時点で年収300万円に対して3分の1の借り入れとなるので、新たに貸金業者からお金を借りることはできません。
総量規制は貸金業法によって定められているものです。
「貸金業法」は、消費者や事業者の皆さまに貸付けを行う貸金業者に関する規制などを定めた法律です。多重債務問題の解決と安心して利用できる貸金市場の構築を目指し、2006年12月に抜本改正され、段階的に施行後、2010年6月に完全施行されました。
法律となるため、どの貸金業者であっても総量規制は絶対に守って貸付を行います。
もし仮に総量規制を超えて、後述しますが例外にあたらないのに貸付を行った場合には、法律に反することになり罰せられます。
どの貸金業者もそんなリスクを負うわけがありません。
ここからが少しややこしいのですが、総量規制には借り入れ総額に含めるもの、含めないものがあります。
借金すべてが総量規制に含まれるわけではないので、借り入れがあるとしても総量規制の上ではゼロと同じ扱いとなる場合もあります。
以下に挙げる借り入れは総量規制に含まれないので、対象となる借り入れがあって年収の3分の1を超えてしまっていても、総量規制という面だけで見れば問題ありません。
などです。
あまり細かく書くのも分かりにくいのでざっくりとまとめています。
簡単に言えば貸金業者から現金で借りているもの以外なら、総量規制から除外される場合が多いですよ、ということです。
そもそも貸金業者って何なのよという話ですが、
が貸金業者にあたります。
銀行や信用金庫などは貸金業者にあたらないので、銀行や信用金庫のカードローンは総量規制には含まれません。
総量規制には「例外」として貸付が認められているものもあります。
基本的には年収の3分の1を超えては借りられませんが、例外貸付であれば自身の年収に関わらず利用ができる可能性があります。
ただ、実際には例外貸付で総量規制外の融資を行っている貸金業者はあまり見かけません。
などです。
ここも除外貸付と同じようにざっくりとまとめています。
それぞれの項目を説明する以前の問題で、個人事業主が借りる場合を除き、総量規制の例外貸付を適用させてお金を借りるのは正直なところかなり難しいです。
例外貸付を行うかどうかは、各貸金業者の審査にかかっています。
そもそも借り入れが多い、収入がないなどで総量規制に引っかかっている場合には、たとえ例外貸付に該当する利用目的でも審査落ちとなるケースがほとんどです。
厳しい中でもまだ例外として借りられる見込みがありそうなのは、
になります。
客側が有利な借り換え(おまとめ)とは、誰がどう見ても借り換え前より借り換え後のほうが有利な条件になっている、借り入れ残高が段階的に減っていくことが明らかなものを指します。
総量規制は改正貸金業法が施行されてからだいぶ経ったのでかなり知られてきていますが、それでもいまだに総量規制に引っかかって審査落ちとなっている方も多いです。
総量規制を知ってか知らずか、知っていても当たって砕けろで申し込みをしているのかもしれません。
どうせ通らない、通ればラッキーと考えて申し込みをしても、無駄に自身の信用情報を汚すだけです。
総量規制を超えている、借り入れが膨らんで年収の3分の1近くなっているなら、今は申し込みは控えるべきです。
総量規制で定めている年収の3分の1の借り入れというのは、もともと総量規制ができる前から返済ができるボーダーラインとされていました。
年収の半分までいくともう無理、3分の1ならギリギリなんとか頑張れるけど人によっては厳しいかもねというところです。
そのラインが法律によって明確になっただけで、3分の1まで借りてしまえば返済が苦しくなるのは言うまでもありません。
なるべくなら借り入れは増やさないように計画的に利用をし、無理なく返せる範囲でカードローンやキャッシングを利用するようにしたいものです。