当ページにはPRが含まれる場合があります。
バンクイックとアコム、どちらもよく聞くカードローンですが、違いがいまいち分からないという方もいます。
違いが分からないためにバンクイックがサラ金であるのかと勘違いをしてしまったりもするもですが、先に書いておくと、バンクイックはサラ金ではありません。
サラ金とは一般的に消費者金融のことを指すので、消費者金融ではないバンクイックは、サラ金ではないということになります。
バンクイックは三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」であるため、サラ金とされる消費者金融ではなく、銀行のカードローンとなります。
対してアコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループではありますが三菱UFJ銀行のカードローンではないため、銀行系のサラ金に分類される消費者金融です。
バンクイックは銀行、アコムは消費者金融(サラ金)という大きな違いがあり、この違いがカードローン利用においても様々な面で大きな影響を与えることになります。
サラ金、消費者金融ではないバンクイックは、銀行のカードローンとなるために審査回答がどれだけ早くても最短で翌営業日になります。
反社会的勢力への貸付を行わないようにするために、2018年より、銀行のカードローンは審査時に警視庁のデータベースに情報照会を行わなければならなくなりました。
この照会は当日中には行えず、最短でも1営業日はかかってしまうことになるので、バンクイックでもどこでも、銀行カードローンの審査回答は早くても翌営業日以降です。
対してサラ金、消費者金融となるアコムは、銀行ではないので審査時に警視庁のデータベースへの情報照会が義務付けられておらず、申し込み当日の審査を可能としています。
アコムでも最短30分での審査回答となっていることから、平日でも土日でも、内容に問題がなければ最短でその日のうちに審査が終わります。
契約もその日のうちに進めることができるので、バンクイックでは不可となる申し込み当日の融資が、アコムを含む消費者金融では可能となっているのです。
サラ金と呼ばれることもある消費者金融と、銀行には様々な違いがあります。
特に大きなものは「貸金業者であるかどうか」で、サラ金とされる消費者金融は貸金業者となるため、貸金業法に影響を受けた貸し付け、利用になるのに対し、銀行は貸金業ではないので貸金業法の影響外となっています。
貸金業法といっても内容は複雑ですが、最も単純で分かりやすく、利用者にも影響が大きいものが総量規制です。
総量規制は年収の3分の1までの貸付に制限をする貸金業法の柱となるものであり、消費者金融、あるいは信販会社等のクレジットカードのキャッシングは全てこの影響内での貸付となってしまいます。
アコムを含むサラ金、消費者金融からの借り入れは、貸金業者からの借り入れ総額が年収に応じて以下のようになるイメージです。
・年収150万円:総額50万円まで
・年収200万円:総額66万円まで
・年収300万円:総額100万円まで
・年収500万円:総額166万円まで
総額での規制となるので、仮に年収150万円の方が既にプロミスで50万円を借りてしまっていると、これからアコムで新規で借りることはできません。
総量規制の影響を受ける受けないは消費者金融であるか、銀行であるかの大きな違いとなるため、バンクイックがサラ金だと勘違いをしてしまうと、この部分もあわせて勘違いをしてしまうことにもなりかねないのです。
とは言え、バンクイックなどの銀行カードローンが総量規制の影響を受けなくても、年収不問で無限に借りられるわけではありません。
総量規制によってアコムでは利用ができない専業主婦の方でも、以前は配偶者の安定した収入によって銀行カードローンが利用できましたが、審査が厳しくなった今では利用がしにくくなってしまっています。
銀行はたしかに総量規制の対象とはなってはいませんが、それでも審査の際には年収の3分の1を明確な基準にしているため、そのラインを超えて借りるのは現実的ではないのです。
銀行系カードローンは総量規制の対象外です。しかし、独自のルールを作って同じように規制している場合も少なくありません。
引用:りそなグループ
その他、銀行カードローンとなるバンクイックと、サラ金とされる消費者金融のアコムでは、金利を含む貸付条件も異なります。
以下がバンクイックとアコムの金利条件を比較したものですが、バンクイックは銀行カードローンだけあって、上限金利ではアコムよりも低い水準となっています。
カードローン | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
バンクイック | 年1.8%~14.6% | 10~500万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1~800万円 |
横にスクロールができます。
バンクイックは金利(年)、アコムは実質年率という表記の違いはありますが、利息計算に大きな違いはありません。
これを見ると、バンクイックはさすが銀行カードローンというだけあって、金利比較では重要となる上限金利でアコムより優れているのが分かります。
上限金利で比較をすると、アコムが18.0%に対してバンクイックは14.6%と、じつに3%超もの違いがあります。
これだけの金利差があれば借り入れ後にかかる利息にも大きな違いがあり、借り入れから完済までに支払う利息総額には大きな差が生じることになります。
それぞれ上限金利での借り入れで返済期間を36か月とした場合にかかる利息総額は、当初借り入れ金額ごとに以下のようになっています。
バンクイック:24,092円
アコム:30,140円
バンクイック:72,276円
アコム:90,456円
バンクイック:120,460円
アコム:150,736円
シミュレーションの結果となるために実際の利息総額とは差が生じる可能性はありますが、大体はこれぐらいの利息がかかることになります。
また、このシミュレーションでは返して再び借りるということは考慮をしていないため、返済をして再度借りた場合には、シミュレーション結果よりも多くの利息がかかることがあります。
バンクイックとアコムでは金利に違いがあるため、返済時にかかる利息にも大きな違いが出てきます。
金利の違いはそのまま返済負担の違い、差にも繋がってくるので、少しでも負担を軽くして借りたい方の場合には、上限金利で差がついているバンクイックを選ぶべきと言えます。
ただ、バンクイックは優れた条件である分だけ審査が厳しく、申し込みをしても審査に通らない可能性も出てきてしまうので、そのあたりも考えてから選ぶようにしたほうが良いでしょう。
銀行のカードローンとなるバンクイックと、消費者金融のカードローンとなるアコムでは、お金を借りるために通る必要がある審査の基準で違いがあります。
上でも少し触れていますが、総量規制の有無だけでなくバンクイックとアコムには大きな審査の違いがあるので、いくら金利に魅力を感じてバンクイックに申し込みをしたとしても、基準を満たせない方では審査に通らず、お金が借りられないことになってしまいます。
カードローンは審査に通らないことには意味がないため、バンクイックとアコムの審査の違いについてもしっかりと知っておく必要があります。
バンクイックは安定した収入があれば申し込みができるようになっており、申し込みだけならアルバイトやパートの方でも問題はありません。
ただ、申し込みができても借りられるかどうかは別で、アルバイトやパートの方ではバンクイックに申し込みをしたとしても、審査に通ってお金を借りるのは難しくなってしまいます。
バンクイックは正社員の方の利用が多くなっており、さらには年齢層もアコムより高い傾向にあり、多くは40代前後の方の利用となっているため、若い世代の方も注意が必要となります。
対してアコムは、アルバイトやパートの方、若い世代の方でも審査通過が十分に可能です。
アコムの利用者の大半は30代までとなっており、年収も300万円前後の方が多くなっているため、バンクイックでは審査通過が難しい方でもアコムなら借りられる可能性があります。
アコムはバンクイックに比べて金利に劣る分だけ、多くの方にとって利用がしやすくなっているのです。
バンクイックとアコムの大きな部分での違いを見てきましたが、色々な部分で違いはあっても、とにかく重要なのは目的に合ったところで借りるようにすることです。
早さや金利、審査基準など様々な部分でバンクイックとアコムには違いがあり、それぞれで目的に合ったカードローンを選ぶべきです。
特に気を付けておきたいのは早さと審査の部分となるため、どうしてもすぐに借りたい、今日中に借りられないと意味がないといった方は、金利面ではいくらか妥協をすることにはなっても、最短30分で借りられるアコムを選ぶようにしなければなりません。